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環境に優しい鉄鋼材料創出教育プログラム

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プログラムについて

文部科学省 「産学連携による実践型人材育成事業—長期インターンシッププログラムの開発—」(旧:派遣型高度人材育成協同プラン)とは…

「産学連携による実践型人材育成事業—長期インターンシッププログラムの開発—(旧:派遣型高度人材育成協同プラン)」とは、産学が協同して、大学院生を対象とする、事業、企業現場等の実践的環境を活用した質の高い長期インターンシップ・プログラムの開発を文部科学省の委託により行う事業で、平成17年度から5年間実施されました。

従来のインターンシップは、企業での就業体験を通し職業意識を形成することに重点が置かれておりました。 しかしこの「産学連携による実践型人材育成事業—長期インターンシッププログラムの開発—(旧:派遣型高度人材育成協同プラン)」では、人材の育成に関して産学が建設的に協力しあう体制の構築により、共同研究の効果的な運営などにより社会の抱える諸問題や産業界の取り組みを理解し、社会に関心をもつ、高度な専門人材の育成を目指しております。

「環境に優しい鉄鋼材料創出教育プログラム」

本プログラムイメージ
イメージ図(※クリックすると別ウィンドウで大きい図が表示されます)

東北大学マテリアル・開発系の「環境に優しい鉄鋼材料創出教育プログラム」は、平成17年度、このプランに応募された55件の中から採択された20件の中の一つです。

従来行われてきた企業体験を主な目的とするインターンシップとは異なり、学生の鉄鋼企業への派遣を、環境・エネルギー・資源に視点をおいた「環境にやさしい鉄鋼材料:グリーンスチール」を実現していく実践の場とします。そして学生自らの研究課題を現実と比較して、社会、環境への寄与や公共性の観点から総合的に判断し、社会に有益な新たな技術体系や領域、あるいは価値観を提案・創出していくことを目的としております。

グリーンスチールについて

東北大学工学研究科マテリアル・開発系では、低環境負荷社会の実現の要となる “リサイクルの容易さ、合金元素の低減、耐用年限の長期化、炭素排出の少なさ、廃棄物量の低減”など、環境負荷を最小にし、その特性・機能を最大にする全く新しい材料としての鉄鋼材料(グリーンスチール: Green Steel)とその製造プロセス研究を推進することを主な目的として平成17年に先進鉄鋼教育・研究センターを設立しました。

※グリーンスチール、先進鉄鋼教育・研究センター(ARECS)についての詳細は別ページでご紹介いたします。

グリーンスチール実現には単純に鉄に関係した研究分野だけでなく、従来の伝統的な技術や価値観に囚われない新たなコンセプトの構築や異分野の取り込みなどこれまでと異なるアプローチが必要であり、この観点からの教育を受けた人材の継続的な育成が重要となります。グリーンスチールは単なる概念でなく実際に生産する事が最終目的であり、その生産プロセスまで視野に入れて、開発を推進していく必要がありますが、このことは大学だけでの研究では困難であり企業との連携・協力支援が決定的に重要となります。この視点から、グリーンスチール実現の研究に関与する学生の企業派遣は本プロジェクトが意図している目的に合致しております。また企業において、グリーンスチールのような短期に利益が得られない長期的な研究開発はその必要性は認識していても、企業だけで長期間開発を継続していくことは困難です。大学との連携は企業にとっても大きなメリットとなります。

企業の受け入れ体制及び企業との連携体制

本事業における学生の企業への派遣は、学生教育を企業に肩代わりしてもらうのではなく、グリーンスチール実現という長期的な課題への取り組み中で、学生が企業の現場において自らの研究課題と現実の鉄鋼生産の間における整合性や問題点を把握し、実際に研究課題の実現に向けてそれらを解決していくための方策を考え、指導教員や企業の指導担当者との議論を通し、改善するための新たな提案をおこなう経験を通して学生自ら問題を把握し解決する能力の開発・育成を行う事を目指しております。

石田教授インタビュー

インタビュー本プロジェクトのリーダーである、金属フロンティア工学専攻の石田清仁教授に、 このプロジェクトの意義とその成果についてお話をうかがいました。

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