大学院・工学研究科 研究室
知能デバイス材料学専攻
ナノ材料物性学講座 強度材料物性学分野(吉見・関戸研究室)
研究テーマ
- 高効率火力発電用耐熱材料の強さと合金設計
- ガスタービン,ジェットエンジン用熱遮蔽コーティングの信頼性向上
- Mg基軽量合金の高温変形,破壊と延性向上
- 次世代軽量高温金属間化合物の組織設計
研究内容
地球温暖化とその結果生ずる様々な影響は、私たちが最も懸念している環境問題であり、その主原因はCO2ガス排出です。日本では、CO2の30%が火力発電所を、20%が自動車等を排出源としています。私たちの分野は、このCO2の排出抑制に貢献することを目標としています。
自動車の燃費を同上させれば、省資源とCO2放出抑制につながります。そのためには、自動車等の輸送媒体に使う材料を高強度する、あるいは軽元素で構成される合金を利用できるようにする必要があります。私たちの分野では、軽量でしかも高強度の材料の開発を目指して、マグネシウム合金、TiAl基軽量金属間化合物などの、合金・組織設計指針の確立を行なっています。
火力発電プラント等をより高温で操業すること、経年プラントを限界まで有効利用することなども、省エネルギー・省資源につながり、環境への負荷軽減に貢献します。私たちの分野では、火力発電所で使う耐熱鋼の高強度化・使用温度向上、材料の残寿命の高精度評価に関する研究も行なっています。