材料科学総合学科
教育目的および目標

本学科の学習・教育目的は、人間と自然に対する広い視野と深い知識を基本としつつ、自ら考えて行動し、将来の材料工学分野における科学技術の発展と革新を担うことができる創造性豊かな人材を育成すること、そして、工学の本来の目的である『人類福祉への貢献』、すなわち基礎科学を基に人間の生活を豊かにするための応用科学・技術を創造することを追求することにある。

以上の目的を実現するための学習・教育到達目標として、以下の知識および能力を身につけることを目指す。

学習・教育到達目標
[科目履修のフロー図]
求められる水準
(A) 材料工学に関しての基礎知識
[授業科目(A):2017年以降入学]
[授業科目(A):2016年以前入学]
(1)材料の製造プロセス、材料の性質・物性、および材料の加工と評価に関する総合的基礎知識を習得していること。
(2) 各科目の専門知識を組み合わせて応用できる能力を持つこと。
(3) 学んだ基礎知識を活用して材料工学的に課題を解決する方法について考えることができること。
(B)材料工学周辺の一般工学に関しての基礎知識
[授業科目(B):2017年以降入学]
[授業科目(B):2016年以前入学]
(1) 人文・社会科学、外国語、数学・自然科学、情報工学の基礎知識を習得していること。
(2)一般工学と材料工学の基礎知識を組み合わせて応用できること。
(C)課題を正確に理解する能力
[授業科目(C):2017年以降入学]
[授業科目(C):2016年以前入学]
(1)与えられた基礎実験や研修テーマ等の課題の背景や目的、意義を十分理解できること。
(D)課題を解決するために、文献や資料を検索でき、その要点を整理する能力
[授業科目(D):2017年以降入学]
[授業科目(D):2016年以前入学]
(1)各ジャンルにおける和文、英文の主要科学論文誌をよく認識し、文献検索ツール等を使いこなし、課題に関連する有益情報を適切に抽出、整理できること。
(E)整理した資料を基に、課題解決の為の実施計画を設定できる能力
[授業科目(E):2017年以降入学]
[授業科目(E):2016年以前入学]
(1)与えられた課題を解決するために、解決に至る道筋を見通して実験手法の選択、装置のデザイン、研究実施計画を的確に策定できること。
(F)実施計画を遂行するために、情報機器や科学機器を操作できる能力
[授業科目(F):2017年以降入学]
[授業科目(F):2016年以前入学]
(1)課題遂行に必要なパソコンや情報端末、分析機器等を操作でき、課題解決に結び付けられること。
(G)実施結果を整理し、結果を的確に文章で記述できる能力
[授業科目(G):2017年以降入学]
[授業科目(G):2016年以前入学]
(1)自らデータを適切に処理、数式化、図表化し、得られた知見、解釈、問題点等を的確に文章化できること。
(H)与えられた課題に対する結果を口頭で発表できる能力
[授業科目(H):2017年以降入学]
[授業科目(H):2016年以前入学]
(1)第三者が十分理解できるようなスライド等の補助資料を作成でき、規定された時間内に第三者に結果、結論を要領よく伝えられること。
(I)発表した結果に対して討論できるコミュニケーション能力
[授業科目(I):2017年以降入学]
[授業科目(I):2016年以前入学]
(1)与えられた時間内で的確に質疑応答できること。特に結論を明確にするような表現ができること。
(J)チームの一員として課題に取り組める(チームワーク)能力
[授業科目(J):2017年以降入学]
[授業科目(J):2016年以前入学]
(1)年齢、性別、性格等が異なる複数の人間と、お互いの立場を尊重しながら的確に役割分担して課題をこなせること。
(K)工学と自然現象や人間社会との関わりを理解し、研究者や技術者として貢献できる能力
[授業科目(K):2017年以降入学]
[授業科目(K):2016年以前入学]
(1)人類社会に対する研究者や技術者の役割と責任を自覚し、貢献できること。
(L)人類の福祉に対して社会人として自ら考えて行動できる能力
[授業科目(L):2017年以降入学]
[授業科目(L):2016年以前入学]
(1)人類の幸福という立場に立って、技術者としてやるべきこと、やってはいけないことの判断がつき、常識的な技術者として活躍できること。
(M)国際市民として異なる文化を理解し、尊敬する能力
[授業科目(M):2017年以降入学]
[授業科目(M):2016年以前入学]
(1)異なる文化を理解、尊重して、国籍が異なる技術者、研究者と協調して課題を解決するために対処できること。
(2)英語で与えられた課題テーマの概要を的確に説明できること。